イベント

2022.11.14

第14回動的エキシトン若手セミナー

2022年12月7日(水) 15:00~16:50オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/KbZXBTTPi67UAmzw7

講演1 15:00~15:50
講演者:原渕 祐(北海道大学 助教)  
題目:「無輻射失活経路探索に基づく分子の光機能の包括的理解:
    光電子移動触媒を用いた分子内ヒドロアミノ化反応の解析」
要旨:我々は、時間依存密度汎関数理論と反応経路探索に基づき、分子の無輻射失活経路を系統的に探索する理論計算手法の開発を進めてきた。また、同手法を用いることで、分子蛍光、光異性化、金属錯体の超高速過程など、分子の光応答を包括的に理解できることを示してきた。最近では、同手法を用い、イリジウム光電子移動触媒を用いた分子内ヒドロアミノ化反応の反応サイクルを解析した。当日は、手法の概要と応用結果について紹介する。

講演2 16:00~16:50
講演者:林 宏暢(奈良先端大学院大学 助教)  
題目:「高次アセンの合成法開拓と環状分子創成への展開」
要旨:高次アセンはベンゼン環が直線上に連結した多環芳香族炭化水素であり、優れた電荷輸送特性を示すだけでなく、一重項分裂現象発現・基底状態でのビラジカル性などの興味深い物性を持ちます。一方、難溶で不安定なため、合成には工夫が必要です。本講演では、「前駆体法」を用いた高次アセンの合成法開拓と物性理解、さらに前駆体の構造的特徴を利用した環状分子創成への展開に関してお話しいたします。