イベント

2024.02.02

第21回動的エキシトンセミナー

2024年2月29日(木) 16:00~17:00オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/inu7jSGo6b9oeHRM9

講演1 16:00~16:25
講演者:木村 謙介(理化学研究所・基礎科学特別研究員)    
題目:「光電場駆動STMによる単一分子計測の実現」
要旨:ナノメートルスケールの空間分解能とピコ秒の時間分解能でエキシトンの挙動を観測することは、光電変換や光化学反応といった分子の光物性を明らかにする上で重要である。単一分子を可視化できる走査トンネル顕微鏡(STM)をベースとした発光測定手法は、高い空間分解能を有する一方で時間分解能は限られてきた。この制限を打破するために、テラヘルツ(THz)領域の超短パルス光が有する光電場を用いることで、STM発光測定にピコ秒の時間分解能を付与することを目的に研究を行っている。本講演では、THz-STMを用いた最近の単一分子研究について紹介する。

講演2 16:25~16:50
講演者:坂本 良太(東北大学・教授)    
題目:「分子性ナノシートの新展開」
要旨:究極的な厚さが単原子層に達する二次元物質「ナノシート」が新規ナノ材料として注目を集めている。現在主流のナノシートは、グラフェンや遷移金属ジカルコゲニドに代表される無機ナノシートである。無機ナノシートの隆盛は、有機分子を含むカウンターパートである分子性ナノシートの研究も加速している。本講演では、講演者の分子性ナノシートに関する最近の研究(水分解光触媒への応用)に触れ、今後の展望について言及する。