動的エキシトンの学理構築と機能開拓

2021年7月28日(水) 15:00~17:00オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/JcuiqBPgqYqcy21r5

講演1　15:00~15:50
講演者：陣内　青萌（大阪大学 産業科学研究所 助教）
題目：「有機太陽電池アクセプターへの応用を指向した電子受容性π共役化合物の開拓」
要旨：有機太陽電池の特性向上に向けて、非フラーレン型アクセプター材料の開拓が活発に行われています。本セミナーでは講演者らが開発を進めてきたアクセプター分子の化学構造・分子形状に焦点を当て、π共役骨格の構造や配置、可溶化基の化学構造が分子物性や太陽電池特性に及ぼす影響(分子構造-分子物性-太陽電池特性の関係) について紹介させていただきます。

講演2　16:00~16:50
講演者：婦木　正明（神戸大学 分子フォトサイエンス研究センター 助手）
題目：「分子内一重項励起子分裂における一重項-五重項変換および解離のスピンダイナミクス」
要旨：一重項励起子分裂は一つの光子から二つの励起子を作り出すことができることから、より高効率な光エネルギー変換を実現する手段として期待されている。時間分解電子スピン共鳴法を用いて連結系分子内における一重項分裂によって生成された五重項状態およびその励起子の解離を観測した。電子スピン分極移動モデルにより、一重項-五重項間の変換および励起子解離状態の構造、電子的相互作用について解析を行った。