イベント

2022.03.16

第10回動的エキシトンセミナー

2022年4月13日(水) 15:00~17:00オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/gjLMvrEuzsDfyqmy8

講演1 15:00~15:25
講演者:斎藤 慎彦(広島大学 助教)
題目:「新規ラダー型骨格の開発と有機薄膜太陽電池への応用」
要旨:有機薄膜太陽電池の高効率化に向けて光活性層に用いる有機半導体材料の開発が盛んに行われている。特に近年はn型材料として非フラーレンn型材料の開発が盛んであり、材料のHOMO-LUMO準位や吸収帯など精密に調整する必要がある。本講演では、非フラーレンn型材料の中心コアとなるラダー型骨格の開発とそれを有する非フラーレンn型材料の太陽電池への応用について述べる。

講演2 15:25~15:50
講演者:玉井 康成(京都大学 助教)
題目:「有機薄膜太陽電池における無輻射再結合損失」
要旨:有機薄膜太陽電池(OSC)に残された大きな課題の一つは、無機太陽電池に比べて素子内部におけるエネルギー損失(電圧損失)が大きいことである。この一因として、OSCでは電荷再結合の中間状態として極めて振動子強度の小さな界面電荷移動状態(CT状態)を経由するため、無輻射的な余剰再結合損失が大きいことが挙げられる。本講演では無輻射再結合損失低減に向けた最近の研究成果および本領域での今後の展開について報告する。

講演3 16:00~16:25
講演者:儘田 正史(九州大学 助教)
題目:「有機半導体レーザーデバイス応用を目指した高性能有機レーザー材料開発」
要旨:電流励起で有機物をレーザー発振させる有機半導体レーザーは、有機エレクトロニクスの新たな柱となることが期待されている。しかしながら、有機ELと比べて非常に高い電流密度で駆動させる必要があるため、有機材料にはより厳しい条件が求められる。本講演では、有機レーザー材料に求められる要件とともに、講演者のこれまでの材料開発の取組み、および今後の有機レーザー研究の展望について紹介する。