イベント

2024.06.25

第23回動的エキシトンセミナー

2024年7月11日(木) 16:00~17:00オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/pm2H7VejZtRrVvTA6

講演1 16:00~16:25
講演者:伊澤 誠一郎(東京工業大学・准教授)    
題目:「有機太陽電池の界面構造と光電変換性能の相関」
要旨:有機太陽電池の光電変換プロセスは二種類のエネルギー準位の異なる有機半導体であるドナー/アクセプター(D/A)のヘテロ接合界面で起こる。D/A界面のエネルギー準位等の構造を単分子スケールで制御した際の光電変換性能との相関を明らかにした研究について紹介する。特に比誘電率が小さな有機半導体中においてクーロン力によって束縛された電荷対からなぜ自由電荷を生成できるのかという問いに対して界面構造の観点から議論する。

講演2 16:25~16:50
講演者:アルブレヒト 建(九州大学・准教授)    
題目:「高効率発光と安定性を両立する動的二重項エキシトン発光材料」
要旨:基底二重項と励起二重項間の遷移で発光を示す発光ラジカルが新しい発光材料として注目を集めている。代表的な発光ラジカルであるTTMラジカルは大気安定ではあるが光安定性が低く、発光量子収率も低い。安定で発光量子収率の高い発光ラジカルをデザインする手法としてTTMへのドナーの結合が知られている。本講演ではπ共役系を拡張したカルバゾールドナーの結合による高効率で安定な動的二重項エキシトン発光材料のデザインについて報告する。