イベント

2022.08.02

第12回動的エキシトン若手セミナー

2022年8月31日(水) 15:00~16:15オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/CRv82GJPf8Zr3XyS9

講演1 15:00~15:25
講演者:村岡 梓(日本女子大 准教授)
題目:「有機薄膜太陽電池界面における電荷移動型エキシトンの解離と動的過程」
要旨:有機薄膜太陽電池の光変換効率の向上には、ドナー(D)・アクセプター(A)積層構造界面におけるエキシトンダイナミクスと光電変換メカニズムの解明に基づいたD・A高性能材料の探索が重要と考えています。中でも、私は、光誘起エキシトンが自由キャリアを生成する過程の仮説に基づき、自由電子キャリア生成過程に着目し、D/A界面における自由電子キャリアのメカニズムについて、分子レベルで理論の観点から光エネルギー変換に有効に働く起因子の解明を目指してきました。そこで、本セミナーでは、自由キャリア生成過程の選択性に関する電荷移動型エキシトン状態における振電相互作用の役割、有機太陽電池材料における電子ポーラロンと、正孔ポーラロンの拡散過程について発表したいと思います。

講演2 15:25~16:15
講演者:中尾 晃平(九大 特任助教)
題目:「単核アルミニウム錯体をコアとするカルバゾールデンドリマー群の創製」
要旨:遷移金属や軽金属を利用した熱活性化遅延蛍光材料を利用した有機 EL 素子が高性能化を実現している。軽金属の一つであるアルミニウムを利用することで、材料物性や素子性能が飛躍的に向上する先行研究を踏まえて、本研究では、更なる高性能化および塗布可能な材料へ展開するために、単核アルミニウム錯体をコアとするカルバゾールデンドリマー群の創製を目的とした。