イベント

2024.04.03

第22回動的エキシトンセミナー

2024年4月18日(木) 16:00~17:00オンライン開催
聴講を希望する方はこちらよりお申込みください。
https://forms.gle/inu7jSGo6b9oeHRM9

講演1 16:00~16:25
講演者:五月女 光(大阪大学・助教)    
題目:「多重励起技術でみる液相における光イオン化と放出電子の拡散・再結合ダイナミクス」
要旨:光イオン化は、光照射に伴い電子が放出される基礎的な光化学プロセスの1つである。こうした電子放出とそれに続く電子の拡散・再結合ダイナミクスは、光化学・放射線化学の基礎的見地から興味がもたれるだけでなく、放出電子の高い還元力を活かした酸化還元反応への利用や、半導体製造における極端紫外線(EUV)リソグラフィーの初期過程としても重要である。本発表では、液相におけるモデル系を対象に、多光子イオン化による電子放出・拡散・再結合のダイナミクスを紹介する。

講演2 16:25~16:50
講演者:相澤 直矢(大阪大学・助教)    
題目:「励起一重項と三重項のエネルギーが逆転した遅延蛍光材料の開発」
要旨:フント則より、同一の電子配置において最大のスピン多重度を持つ状態が最低エネルギー状態となる。よって、三重項励起状態は一重項励起状態よりエネルギーが低く、両状態のエネルギー差は正であることが知られている。一方で、1980年代よりアザフェナレン誘導体の励起一重項–三重項エネルギー差が負である可能性が指摘されている。本講演では、励起一重項–三重項エネルギー差が負の遅延蛍光材料の理論計算、合成、光物性、有機EL特性について発表する。